December 22, 2007

池波正太郎記念文庫

池波正太郎さんの書斎を見て来ました。

『自分で自分と戦う仕事』と言っていらしただけに、『憩い』というものがこれっぽっちもない。

復元された書斎は狭く、後ろには迫る本棚。机は袖机に挟まれ、身動きが取れないようになっている。そのためか、手を伸ばせば必要なものが手に入るようにものが配置されている。
お盆にはポット、お茶の缶、銀色のウィスキーボトル。
直筆の原稿の上には万年筆、トレーに置かれた数々のペン。絵筆、硯、インク吸い取り、羽箒、眼鏡が2っ。
重厚な本に混じって置かれたピースの丸い缶が6個

自分を追い込んだ緊張感のある空間です。
仕事の取組方を反省してしまった。


生前、自分の故郷は浅草と上野の間と言ってらしたとおり、ここは言問通りとかっば橋商店街の交差しているあたり、台東区生涯学習センターの中の図書館の中にあります。


圧巻は時代小説コーナー。戦前から現代までの小説や資料が常時3000冊以上公開されています。
タイトルや作家の名前を見ているだけでもワクワク((o(^-^)o))
もちろん池波正太郎さんの本もこれでもかっと言うほど揃えてあります。
あれもこれも読みたくって、絞るのが大変です。
Chushin

企画展示もあり、今回は『中一弥挿絵原画展』
池波正太郎はもちろん、吉川英治、野村胡堂、山本周五郎、山手樹一郎、山田風太郎、司馬遼太郎、藤沢周平などなどの挿絵を描いた人で、名前は知らなくても絵は見たことがあると思いますよ。

12月になるとやってくる忠臣蔵。大石内蔵助の生涯がかかれた『おれの足音』の原画が展示してありました。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

February 18, 2007

菜の花忌

Nanno7595
立春吉日。春到来。
節分も過ぎたので、菜の花を飾ってみました。

この花は作家司馬遼太郎氏が好きだった花で、長編小説『菜の花の沖』を書かれています。
江戸後期、淡路島の貧な家に生れた少年が海の男として苦労しながら自分の船を持ち、蝦夷の海で活躍する。
しかし、その人生は波乱で、ロシアに拿捕されたりしている。当時、南下政策を取っていたロシアと日本、松前藩はトラブルが絶えず、行きがかり上、2国間の橋渡しをしようと奔走したのが、高田屋嘉兵衛。函館に銅像もある実在の人物伝です。
司馬さんのファンは圧倒的に男性が多いのだそうだが、これも男性が好きそうな海を舞台にスケールの大きい話しです。

ただ、長い。非常に長い。6巻まであるのですが、途中の余談が多くって、なかなか話が先に進まない。
でも、その余談が面白い。
当時の海運事情や、各地の産業の発達、船の作り方。もちろん、菜種のことなど興味深い話なんですが、長いんですよ。雑学王を目指している人にはお薦め。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

June 27, 2006

浅草のかっば

隅田川から少し離れている国際ビューホテルの近くで、カッパを発見。Kappa

民家の軒先で植木に囲まれてチョッコっと座っていました。
通りすぎてから、「おやっ」っと、引き返し証拠写真を撮りました。それほど自然に座っていたんですねぇ。

平岩弓枝氏の『御宿かわせみ 大川の河童』では大川に河童があらわれ、悪徳医者を川の中に引きずり込み、水死させる。東吾は「河童なんぞいるものか」と出張る。

東吾は河童がいないと言っていたが、軒先に座っているこのカッパを見ていると、ここの家の人が猫でもかわいがるように頭をなで、洋服を着せ、一緒に座って話しかけ、カッパに愛情をかける。そんな大事にされているカッパは雨の夜、人通りがなくなってから、待ってましたとばかりに踊りだし、今日はどんないたずらをしようかと路地を跳ね回っているじゃないか。と思う。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

April 30, 2006

桃園結義

夕日に映えて紅を増した見事な桃畑でした。
劉備玄徳、関羽雲長、張飛翼徳はこんなも桃園を脊にして義兄弟の契りを交わしたのだろうか・・・・・

_042643


やっと『秘本三国志』(陳舜臣 文春文庫)が読み終わった。去年の11月から読み始めて、約5ヶ月。長かった・・・・・
中国物だから固有名詞の漢字が難しい。読めない!
いちいち前のページをめくってルビを打ってある同じ漢字を探すから時間がかかる。
しかも、6巻まであるんだよ。
黄巾賊の反乱から始まって、孔明が死ぬまで。
孔明ファンはなかなか孔明が出てこないから、イライラするかも。4巻からやっと活躍する、3巻では名前だけ、16から20歳ぐらいで1巻では生まれていません。

知っている「三国志」とはどうも違うと思ったら、私が読んだことがあるのは脚色された「演義」を基に書かれたもので、かなり半官贔屓。
陳さんは中国史を研究されているだけあって「正史」や歴史的資料に基にご自分の説を書かれている。
劉備は要領よく立ち回り、あっちの味方になったり、こっちにくっついたり。うさぎ野郎、とか、手長猿とか言われちゃうし。
関羽や張飛もそんなに名将軍として書かれていない。関羽の最後はちょっとかわいそうだった。
曹操の方はいい人に書かれていて、意外な人柄も垣間見られ、曹操に対する見かたがかわった。
道教「五斗米道」の教母とその弟子から見た目線で書かれているのも興味深かった。

| | Comments (1) | TrackBack (1)

June 24, 2005

『箱根の坂』

司馬遼太郎の探していた本をBook OFFで見つけました。ラッキー!
地下鉄の「みんなの文庫」で「箱根の坂上・中」を借りて読んでいたんだけれど、「みんなの文庫」は電車の中で読み終わったものや、いらなくなった本をみんなで持ちよっているから、続き物は今なければ本屋で買うか、諦めるしかない。
まぁ、最後まで読まなくってもいいか。と思っていたんだけれど、「中」の途中まで読み終わってみると、やっぱり、先が気になる。見つけられて良かった。しかも、新装版で字が大きい。夜になると目がかすんで字が読みづらくなるのでよかった。
うちの近くの駅は優秀で、「文庫」もほそぼそながら継続しているし、急な雨の時「使ってください傘」も持っていった人はまた傘立てに返してくれているみたいで、いつも何本か置いてある。他の駅では悲しいかな、返してくれる人がいなくって「みんなの文庫」を取りやめたところもあるらしい。
限りある資源だし、なんと言っても気持ちだよね。本を大切にする心とか、雨が降って困っている人に傘を貸してあげるとか。最近、していないかも。あと、勿体無いと思うことも。

| | Comments (0) | TrackBack (1)